ご親族の方が亡くなられて、そのまま不動産の名義が残っているなんてことは沢山あります。こういった場合には相続登記が必要ですが、誰しもが「自分でやれないか?」と考えるところではないでしょうか。
専門家に頼らず自分でできるか、と問われれば事案によりけりとしかお答えできません。つまり、ご自分で行うことに適したケースとそうでないケースがあります。
自分でやるメリット、デメリット
自分で相続登記をするメリット、デメリットは次の通りです。
[メリット]
- 専門家に支払う報酬が無いため安くなる
- 手続自体が貴重な経験となる
[デメリット]
- 時間がかかる
- 単純明快な相続でない場合に進行が難しくなる
以上のことから、次のような方におすすめです。
- 期限や時間に余裕がある
- 単なる親子間相続のように事案が単純である
- わからないことを自ら根気よく調べることができる
ここで注意したいのは、事案が単純かどうかは思い込みによる見落としが発生しやすいということです。例えば、親御さんが亡くなってご自分とそのご兄弟が相続人だと思っていたら、ご兄弟の一人が既に亡くなっており、さらに孫の代まで未成年の相続人がいるケースや、実は親御さんに遠方にお住まいの養子がいたり、などがあります。
事案が複雑化した際は信頼できる専門家にご依頼されることをおすすめいたします。